花カレンダー
花カレンダー 2004年12月

2004年
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花カレンダー総集編(12月28日)

 暖冬の今年ですが、雪もちらつきはじめ本格的な寒さが到来しました。

雪の到来
上伊那にも雪の到来
<写真−JA上伊那北部選花場(箕輪町)にて>

◆1月
チューリップ 冬場を支える品目の一つであるチューリップが出荷をされました。写真は生産者シール用、また、乾式の立箱輸送などにも積極的に取り組みました。
 その他にも、早い作付けのトルコギキョウの育苗やバイオ鉄砲ユリの栽培講習会が開催され、夏から秋に向けての準備が極寒のなか始まりました。

◆2月
トルコギキョウのコーティング種子 トルコギキョウの育苗がピークを迎えました(写真はトルコギキョウのコーティング種子)。
 また、フリージアの出荷や、徐々に日光量が増加しアルストロメリアの出荷が増え始めるなど春を間近に感じる一ヶ月となりました。

◆3月
花木研修会の様子 国の減反政策を受けての転作田の有効活用などを含め、行政、JA一体となった花木の振興が活発化しました。一年にわたり数度行われた講習会において、来年以降の作付けが大幅に増加しています。
 また、バイオ鉄砲ユリの育苗などが本格的にスタートしました。

◆4月
アルストロメリア査定会 アルストロメリアが本格的な最盛期となりました。今年も数量の増加と共に販売苦戦は否めませんでしたが、昨年秋からの湿式立箱輸送の効果により、過去類を見ない好調な販売を行うことが出来ました。
 その他にもトルコギキョウや鉄砲ユリの定植が始まり、本格的に夏に向けた作業が開始されました。

◆5月
シヌアータ圃場 アルストロメリアのピークが一段落し、シヌアータ(写真)や、アジアティック、LA、オリエンタルなど洋ユリの出荷が開始となりました。
 その他にも据え置きの新鉄砲ユリの出荷を間近に控え、今後の準備と出荷に最も忙しくなる時期となりました。

◆6月
ホワイトレースフラワー ホワイトレースフラワー(写真)、ギガンチウムなどの草花類や、各種ユリ類が一斉にピークを迎えました。
 また、今年はこの時期から空梅雨に加えて猛暑が到来し、夏場の品目の生育が気掛かりな日が続きました。

◆7月
トルコギキョウ 7月の新盆需要にあわせ、トルコギキョウ(写真)や鉄砲ユリの出荷がピークとなりました。今年は猛暑の影響で予定よりも早い仕上がりとなる品目が多く、販売面での苦戦が続いた時期でもありました。
 また、秋に向けたアルストロメリアの管理講習会なども開催され、秋から冬を見越しての準備が始まってきました。

◆8月
アスター ステライエロー 一年中で最も大きな需要期の一つ、旧盆にあわせバイオ鉄砲ユリ、アスター(写真)、オミナエシなどの出荷が活発に行われました。
 6月から続く猛暑は衰えるところを知らず、栽培面で思い通りの出荷が難しい夏でしたが、湿式立箱輸送などできる限りの努力に生産者一丸となり取り組んでゆきました。

◆9月
シンフォリカルポス 実もの(写真はシンフォリカルポス)など、秋を感じる草花の出荷が開始となりました。
 しかし、前半には台風16、17号が相次いで通過し鉄砲ユリをはじめとした多くの品目に曲がりなどの被害も出て、猛暑による生育不良とあわせ大きなダメージも受けました。

◆10月
アルストロメリア 地中冷房などの効果により年々早まるアルストロメリアの出荷が本格的に始まりました(写真は(株)フクカエン種苗西軽井沢農場にて)。
 今年も数多くの新品種と共に、生産者の努力による高品質で鮮度の良い出荷が湿式立箱輸送と共に行われ、数量、販売共にとても良いスタートを切ることができました。

◆11月
アルストロメリア出荷査定会 アルストロメリアの年内ピークを迎えました。出荷査定会ではアルストロメリア新商品"カラフル"の説明が行われ、新たな販売戦略に向けての取り組みが開始となりました。
 また、出荷を終えた鉄砲ユリの球根堀取りなど、早くも来年に向けた準備も始まる時期となりました。

◆12月(このページ)
アルストロメリア圃場にて 現在の出荷の中心はアルストロメリアですが、南天などの年末商材の出荷も行われています。
 また、新品種検討会(写真)や作付け計画の懇談会、また、トルコギキョウの育苗、品種説明会など、早くも来年に向けての準備は着々と進行しています。

 今年は早い時期からの猛暑、また、秋に相次いだ台風により、栽培、販売両面で大変難しい年となりましたが、それを補うように各種取り組みのもと、前年比100%を超える良い実績(11月末現在)を挙げることが出来ました。これもひとえに市場各位、購入していただいている買参人各位、また、消費者の皆様の支えがあってのことと思います。
 多大なる感謝を致しますと共に、来年も、来年以降も、JA上伊那の支えとなっていただけますようよろしくお願いします。


トルコギキョウ品種説明会の様子(12月22日)

 育苗開始を間近に控え、トルコギキョウの品種説明会が開催されました。

品種説明会の様子
品種説明会の様子
<写真−JA上伊那本所(伊那市)にて>

 トルコギキョウは出荷の90%以上がJA上伊那オリジナル品種で構成されています。今回の品種説明会は新品種を中心に、各色のバランスもあわせた上での説明が行われました。
 また、JA上伊那管内は標高約500メートルから100メートル前後と幅広く、気温差も大きいことから標高別の適合品種などの説明も行われました。

説明会の様子
説明会の様子
オリジナル オホーツク
オリジナル "オホーツク"

 ここ数年、夏場の天候が不安定でトルコギキョウにとっては厳しい環境が続いていますが、オリジナル品種を核に今後も意欲的に生産を行ってゆきたいと思います。

 トルコギキョウはこれから作付け計画のスタートと同時に、年末より最も早い出荷を目指す作柄の育苗がスタートする予定となっています。


南天出荷査定会の様子(12月15日)

 年末商戦を間近に控え、JA上伊那では数少ない正月商材である南天の出荷査定会が開催されました。

出荷査定会の様子
出荷査定会の様子
<写真−美里集会所(中川村)にて>

 南天はここ数年活発に行われている花木の推進により数量を増やしており、西向きの砂地として栽培の好条件が揃った中川村を中心に作付けをされており、今年の作柄は、実付き、数量共に非常に良い出来栄えとなっています。

査定会の様子
査定会の様子
圃場の様子
圃場の様子

 出荷は房南天、枝南天共に行っており、20日前後から年に一杯の出荷予定となっています。今年は台風被害などが多かったとのことで現在までに非常に強い引き合いを頂いており、来週からの本格出荷に弾みをつけています。


アルストロメリア立毛品評会の様子(12月8日)

 本格的な出荷シーズンを迎え、アルストロメリアの立毛品評会(圃場審査会)が開催されました。

審査の様子
立毛品評会 審査の様子
<写真−アルストロメリア圃場(伊那市)にて>

 立毛品評会は各品目ごとに行われ、草姿、管理、病害虫の項目ごとに点数をつけ審査を行います。
 今年は早いうちからの猛暑で高温が苦手なアルストロメリアにとっては過酷な夏越しとなりましたが、出展された圃場は花の立ち、揃いともに素晴らしく、優劣のつけがたい高いレベルでの審査となりました。

圃場の様子
圃場の様子
審査の様子
審査の様子

 上伊那全域から出展された23圃場のうち、一位に酒井弘道さん(伊那市)の "ドリームランド"、二位には大槻高章さん(箕輪町)の "アモール"、三位に白鳥園芸 "マンゴー" がそれぞれ選出されました。

 12月に入り気温もだいぶ下がってきましたが、昼間は温度、日光共に十分に得られているおり、いずれの圃場、生産者も今後の年末年始商戦に向け期待が持てそうな状況となっています。


アルストロメリア品種説明会の様子(12月2日)

 11月29日、30日の両日、種苗会社各社にお越し頂きアルストロメリア品種説明会が開催されました。

品種説明会の様子
品種説明会の様子
<写真−JA上伊那駒ヶ根支所(駒ヶ根市)にて>

 今回の説明会にはヒルベルダ社、ベラビスタ社、東邦ガスの各種苗メーカーと、オランダの種苗メーカーの日本での代理店であるタキイ種苗、トヨハシ種苗の各社にお越し頂き、来年より導入される新品種の紹介を中心に行われました。
 各メーカーや各品種、生産量や色にそれぞれ特徴がある中、現在までの作付け状況や生産施設と照らし合わせた上での検討となりました。

ヒルベルダ
説明会の様子(ヒルベルダ社)
ベラビスタ
説明会の様子(ベラビスタ社)
東邦ガス
説明会の様子(東邦ガス)
現地での説明の様子
現地での説明の様子

 また、品種説明と併せオランダでの栽培技術やそれぞれの品種特性についての説明も頂き、管理面を学ぶこともできる大変良い機会となりました。

 今回説明して頂いた新品種は、これから各生産者の色バランスや作付け状況を併せた検討の後、来春より苗の導入、来秋より新品種としてデビューする予定となっています。



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