昨年末より始められた新鉄砲ユリの育苗が大詰めを迎え、定植作業が始まりました。

定植の様子
＜写真−上原勇さん方圃場（飯島町）にて＞

　各生産者のもとで育苗された苗は例年ゴールデンウィーク前後に定植され、秋口からの出荷へ向け管理されて行きます。
　今年は暖冬の影響で大きく旺盛な苗に仕上がっており、期待がもたれます。

定植の様子

定植された圃場

　昨年は長梅雨、冷夏の影響で病気との闘いとなり、露地の鉄砲ユリにとって大変厳しい年となりましたが、今年はその教訓を生かし今後の管理をしっかりと行って行きたいと思います。

　今回定植された新鉄砲ユリは8月後半から出荷の予定で、6月より始まる昨年の据え置きとあわせ、約200万本の出荷予定となっています。

　アルストロメリアの出荷最盛期を迎え、4月8日から14日にかけ各地区で出荷査定会が開催されました。

出荷査定会の様子
＜写真−JA上伊那北部グリーンセンターみのわ（箕輪町）にて＞

　出荷査定会は、出荷物の目揃いや選花・選別の向上を目指す目的で、出荷時期にあわせ毎年2回開かれています。
　今回の査定会は昨秋より開始となった湿式立箱輸送・TKシステムの効果や注意点、また、当階級の呼称変更による効果などのほか、最繁期を間近に控えた上で集荷時の受け入れ態勢などにつき行われました。

目揃いの様子

現在の出荷時の様子

　アルストロメリアは4月一週より毎回の出荷量が上伊那総計で20万本を超える最盛期を迎えており販売面でもやや苦しい展開が続いていますが、今回のような機会を通じより良い選花・選別を心掛け、最後まで安心して買っていただける産地であり続けたいと思います。

　アルストロメリアのピークはこれから5月半ばまで続く見通しで、今後も一回の出荷量で20〜25万本、今後一ヶ月で約本を出荷予定となっています。

　夏から秋の出荷へ向け、トルコギキョウの定植が順次進んでいます。

トルコギキョウ圃場の様子
＜写真−原吉民さん方圃場（箕輪町）にて＞

　年末よりはじめられているトルコギキョウの育苗ですが、種をまいた順に苗が仕上がり、各生産者のもとで定植作業が進められています。
　写真の原吉民さん方では3月後半より定植を始め、現在までに2圃場の定植を終えました。

定植2週間の苗	定植直後の苗
開花時の様子（写真は昨年のものです）

　現在までの育苗は、暖冬の影響もあり昨年までと比べても大きくしっかりとした苗に仕上がっていて、7月中旬〜8月の出荷に期待ができる状況となっています。

　現在も育苗作業は続いており、これから6月にかけてが育苗、定植作業の最盛期となっています。
　今年の育苗、苗配布予定本数は昨年とほぼ同様の約220万本の予定となっており、7月から11月までの出荷へ向け着々と準備が進められています。 　

　先日もお伝えした第二回花木振興研修会が、南部地区2会場でも開催されました。

研修会の様子（中央・西日本花き　久常部長様）
＜写真−JA上伊那東伊那支所（駒ヶ根市）にて＞

　内容は北部・中部地区と同じく、ヒペリカムやシンフォリカルポス、南天など、有望な花木・実もの類7品目を対象に行われました。
　前回の研修と同じく、今回も上伊那農業改良普及センターの増田普及員様によるより密な栽培・管理方法などのほかに、西日本花きの久常部長様にお越し頂き、花木を中心とし、市場から見てより有望な品目や販売情勢についてお話をしていただきました。

会場の様子

研修の様子

　今回研修が行われた東伊那地区では南西向き傾斜面を利用し、実ものを中心とした花木の栽培・推進が活発に行われていることもあり、多くの生産者の参加のもと熱心に研修が行われました。

　今回の研修で特に推進されている南天やシンフォリカルポスなどの苗は次第に入荷してきており、現在各生産者のもと定植作業が進んでいます。
　このような研修をはじめとし、今後も様々な品目の推進により品種バラエティーは次々に増加してゆく見通しとなっています。