シヌアータの出荷が開始となり、立毛品評会（圃場審査会）が開催されました。

立毛品評会の様子
＜写真−シヌアータ圃場（伊那市）にて＞

　シヌアータは2月上旬から下旬にかけて定植された苗が次第に生育し、先週より出荷が開始となっています。
　今回行われた立毛品評会は各生産者の圃場での生育状況や揃いを基準とするもので、導入農家を巡回し審査を行いました。

立毛品評会の様子

マリンブルー圃場（正木稔さん方）

　審査の結果、最優秀賞には正木稔さん（伊那市）方の "マリンブルー" が選出されました。

　今年の作柄は、昨年に比べやや遅いスタートとなっていますが、ゆっくりとした生育で固く締りとても良いものが生産できています。
　シヌアータの出荷はこれから本格的化し、マリンブルーやアラビアンブルーなどのブルー系を中心にピンク系、イエローなど各色を取り混ぜ6月中旬〜7月中旬をピークに約35万本の出荷予定となっています。

　出荷を約一ヶ月後に控え、新鉄砲ユリの間引き講習会が開催されました。

指導会の様子
（中央−上伊那農業改良普及センター　増田普及員様）
＜写真−新鉄砲ユリ圃場（飯島町）にて＞

　対象となるのは昨年新しく植えた据え置きの圃場で、風通しや日当たりを良くし、よいものをより良く生育させるため、密集した部分を間引いて行きます。
　今年の据え置き圃場は昨年からの暖冬の影響で球根が大きく充実していたこともあり非常に旺盛に生い茂っており、今後の生育に期待が持たれます。

指導会の様子

現在の据え置き圃場の様子

　据え置きの新鉄砲ユリの出荷は6月中旬から開始される予定で、南部系、希系を併せ約110万本、今年度の新植、抑制作型と引き続き11月まで継続して出荷される見通しとなっています。

　洋ユリの出荷最盛期に向け、駒ヶ根地区2圃場にて現地指導会を開催しました。

現地指導会の様子
＜写真−坂間和夫さん方圃場（駒ヶ根市）にて＞

　JA上伊那では例年1月頃より球根の植え付けを開始し、5月上旬〜中旬より出荷を開始しています。
　写真の坂間和夫さん方ではアジアティックリリー "モナ"、LAハイブリット "ロイヤルトリニティー" などのつぼみが大きくなり始め、一部出荷が開始となってきました。

指導会の様子 （遠山鉄恵さん方圃場にて）

講習の様子 （横浜植木　折舘課長様より）

　圃場での指導会のあと、（株）横浜植木　折舘課長　様を講師にお願いし、オランダの球根情勢や球根の輸入状況、また、品種ごとの生育特性などにつき講習を頂きました。

オリエンタルハイブリット

LAハイブリット

　今年の作柄は昨年オランダでの球根の出来が大変良かったこと、また、年明けより暖かい日が続いたこともあり草丈、輪付き共に良い状態でとなっており、これからの最盛期に向け期待が持たれます。

　今年度の期咲き（〜6月末）の出荷予定はアジアティックリリー、LAハイブリットリリーで約30万本、オリエンタルハイブリットリリー、OTハイブリットリリーで約10万本の予定となっており、6月上旬〜中旬頃がピークとなりそうです。

　定植時期を間近に控え、バイオ鉄砲ユリの苗床巡回が開催されました。

圃場巡回の様子
＜写真−バイオ鉄砲ユリの苗床（駒ヶ根市）にて＞

　バイオ鉄砲ユリでは、今年よりりん片繁殖（昨年までに大きくなった球根を分割し、新たな球根を生育させる手法）にも本格的に取り組みはじめ、生産・作型の拡大に期待が持たれています。

圃場巡回の様子

据え置き圃場の様子

　3月より始まった今年の育苗は暖かい日が多かったこともあり概ね順調に進んでおり、秋口からの出荷に期待が持たれます。
　育苗された苗は5月20日前後から各生産者の圃場に定植される予定となっており、新植で9月上旬から出荷される予定となっています。また、昨年の据え置きも順調な生育を見せており、7月後半から出荷が開始される見通しとなっています。