~鈴虫の交配を希望されるお方は 『お問合わせ』 からご連絡下さると嬉しいです~
「かなであふ姫が形見の鈴虫(むし)の音は
お蝶の歌と人の聞くらん」
鈴虫と長姫様
文政12年、京都の公家の姫君長姫が、乳母のお蝶と東国に旅立ち伊那春近郷にたどり着きます。
お蝶は姫の旅路の慰めに鈴虫を携えました。しかし、7歳の病弱な長姫は旅の途上、春近郷であえなく亡くなられてしまいます。里人は鈴虫の音を聞くたびに、この悲話を思うのでした。
長姫とお蝶の御霊をお祀りしているのが当寺の長姫堂です。
長姫堂は当寺の特徴あるお堂です。
姫に付き添った乳母は24歳だったそうです。 長姫亡き後お蝶は長姫の供養のため観音経 を読まれました。
しかし、「姫あってのお蝶」と 思い詰めて断 食して亡くなられました。
当山では、毎年、9月12日長姫とお蝶を供養 する法要を行っております。この日は鈴虫の 音を聞く集いでもあります。
不思議なことに野生の鈴虫が毎年このお堂 の周りでなくのです。
ゆこゆこ信州・伊那のあじさい寺・深妙寺
あじさい寺には、「長姫と鈴虫の悲話」が伝えられています。こうした伝承を後世に語り継いでいくことも
私たちの責任だと思っています。私たちの先人は、長姫さまや乳母のお蝶さまを不憫に思い供養をされ
る優しさがあったのです。
曽我物語の工藤祐経・祐時父子の悲話とともに後の世に伝えていきたいのです。その悲話は悲しい中
に先人の限りない夢も託されていたのです。
伊那市 深妙寺
長野県伊那市西春近小出3160
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