年末の上伊那は-10℃を超える厳しい冷え込みの中ですが、日中は好天に恵まれた穏やかな気候となっています。

上伊那の風景
（写真−飯島町にて）

■1月
　農産物PRの一環として、伊那市長、JA組合長による市場訪問が行われました。
　その他にも積極的な販売アピールに向け、週末を中心に産地フェア、アルストロメリア、チューリップの市場展示などが行われました。

■2月
　伊那市で信州フラワーフェアが開催され、毎年恒例となった青年部による会場の装飾、花育活動などが行われました。
　また、週末ごとに産地フェアが開催されるなど、積極的な販売が行われました。

■3月
　鉄砲百合の育苗が終盤になるなど、夏場の出荷に向けた準備が進む時期となりました。
　また、早春が出荷ピークとなるラナンキュラスが彩りを添えました。

■4月
　週末ごとに全国各地でアルストロメリア産地フェアが開催されました。
　また、出荷も最盛期となり1週間に約50万本のアルストロメリアが日本各地へと出荷をされました。

■5月
　スターチス、スノーボールなど春を彩る品目の出荷時期となりました。
　また5月2週の母の日に向け、アルストロメリア産地フェアの開催も継続的に行われました。

■6月
　花育活動の一環として、大阪府の小学校にて授業を行いました。
　また、夏の品目の販売に向け商談会や市場推進などが行われました。

■7月
　青年部活動の一環として大阪府にて市場、仲卸、花店を見学させていただく研修会が行われました。
　また、出荷期を迎えたトルコギキョウの出荷査定会が開催されました。

■8月
　地域の季節を彩る花市が上伊那管内各所にて開催されました。
　また、出荷最盛期を迎えたトルコギキョウ、管理時期となるアルストロメリアなど、各品目で指導会が開催されました。

■9月
　長野市で信州フラワーフェアが開催され、鉄砲百合、アルストロメリアなど8点で入賞を果たすことができました。
　また、定植を終えたスプレーマムの圃場巡回が開催されました。

■10月
　アルストロメリア専門部にて山形県、愛知県を訪問、産地研修が行われました。
　また、小諸市で開催されたアルストロメリアフォーラムに参加をするなど、栽培、作付けの向上に向けた検討が積極的に行われました。

■11月
　秋の収穫期を迎え管内各支所にてJA祭りが行われ、本所祭では花き部会青年部による装飾と販売が行われました。
　また、アルストロメリア品種説明会など次シーズンに向けた作付販売計画もスタートする時期となりました。

■12月（このページ）
　年末に向けアルストロメリア品種展示、産地フェアなど、更なる販売に向けた取り組みが継続的に行われています。


　本年も冬季の低温、夏季の高温など毎年変わる気候に困難な生育環境となりましたが、継続してよい花を消費地へお届けできるよう今後も邁進して行きたいと思います。
　本年も弊部会をご愛顧いただき誠にありがとうございました。

　年末も近付く中、冬場品目の出荷が始まりました。
　10月に定植をしたラナンキュラスは寒さが本格化した11月頃より花が咲き始め、12月中旬より出荷が始まりました。
　これから春先にかけてが出荷時期となり、3月中旬から下旬が出荷最盛期となる見込みです。

ラナンキュラス圃場の様子
（写真−小野完さん方圃場（宮田村）にて）

　また、年末商材の南天が出荷最盛期を迎えています。今年はやや不作の傾向ですが、年末にかけて約12,000本の出荷が見込まれています。

赤実南天

白実南天

　一年を通じて出荷を行う中、アルストロメリアを中心にストック、ラナンキュラス、チューリップなど冬場の商材がこれからも継続出荷される予定です。

　12月11日、出荷最盛期を迎えているアルストロメリア立毛品評会（圃場審査会）が開催されました。

アルストロメリア立毛品評会の様子
（写真−（アルストロメリア圃場（伊那市）にて）

　立毛品評会は行政、全農、JAを主体とした品評会審査委員によって草姿、管理、病害虫など各項目に沿って、管内22圃場で審査が行われました。
　今年は8月から10月にかけての残暑の影響でアルストロメリアの生育には厳しい環境となりましたが、出展された圃場はいずれの項目でも甲乙つけがたい出来栄えで、過酷な環境下を感じさせないハイレベルでの審査となりました。

審査の様子（飯島町）

審査の様子（辰野町）

　猛暑から一転、12月に入り朝晩は−10度以下の厳しい冷え込みの中ですが、今後年末に向けた需要期に向けてより多くの出荷ができるよう管理が続けられています。

　立毛品評会は7月の鉄砲百合から今回のアルストロメリアまでを総合的に審査し、3月の部会定期総会で表彰が行われる予定となっています。

　11月30日、神奈川県の仲卸、ニューウェーブ様にてアルストロメリア産地フェアを開催していただきました。

アルストロメリア産地フェアの様子
（写真−（（株）ニューウェーブ様（神奈川県厚木市）にて）

　ニューウェーブ様では昨年夏にトルコギキョウ、鉄砲百合の各品目での産地フェアを開催していただいており、2回目のJA上伊那産地フェアの開催となりました。
　産地フェアでは新品種を含むアルストロメリア40品種の販売のほか、これから年末年始の需要期に向けお客さまによりアルストロメリアを知っていただけるよう品種展示を行いながらの開催となりました。

フェアの様子

フェアの様子

　JA上伊那では今年も多くの新品種が導入されていますが、今後もよりお客さまに受け入れていただける品種構成、品質確保に努めてゆきたいと思います。

　11月30日、12月3日の2日間、大阪府（株）西日本花き様にてアルストロメリア現地目揃い会を開催しました。

アルストロメリア現地目揃い会の様子
（写真−（（株）西日本花き様（大阪府泉大津市）にて）

　現地目揃い会はアルストロメリア専門部部会員全員が一年に一度は必ず販売の現場を見ることができるよう平成14年から行われている取り組みです。
　現地目揃い会ではJA上伊那アルストロメリアの着荷状態のチェックや競合他産地様との比較のほか、会議室をお借りしてアルストロメリアの情勢報告、意見交換のほか、競り前のお時間をお借りして買参人の皆様へのご挨拶、競りの見学を行いました。
　また、現地目揃い会に併せてアルストロメリア品種展示やプロモーションDVDの放映など、JA上伊那産アルストロメリアを存分にアピールする機会をいただきました。

意見交換の様子	競り前挨拶の様子
アルストロメリア品種展示	競りの様子

　さまざまな機会をいただきながら生産意欲の向上、より良い生産、販売の実現に向け、今後もJA上伊那アルストロメリア専門部部会員一丸となり努力をして行きたいと思います。

　最後になりましたが、礒谷社長様、荻野担当様ほか西日本花きの皆様及び買参人各位におかれましては2日間に渡る大人数での研修を快くお引き受けいただき、また、さまざまな面でご尽力をいただき誠にありがとうございました。