今月上旬、我が家に山形から啓翁桜が届きました。
桜といえば、太い幹から何本かの枝が分かれるというのが一般的ですが、啓翁桜は太い幹がなく、細い幹が何本も出て1株を構成します。12月まで寒さに当て、枝を切りハウスに移し、あたかも春が来たと桜に思わせるわけです。
花よし、枝よし、香りよし。本来の青森の桜の開花は4月の下旬。今年は、ご近所で一番早い観桜会ができました。雪の白と桜のピンクが絶妙です。
我が家では半分は玄関に、残りは居間にと分けました。小寒い玄関は今満開、暖かい居間は葉桜となりつつあります。若い緑の葉っぱ、これまたよろし。新緑の頃の躍動感が伝わってきます。
うちだけで見るのはもったいないね、皆さんにも、観ていただこうと数本ずつお福分けすることにしました。玄関に、床の間に、ご仏前に、ご神前にとそのお宅ならではの場所で、おのおの満開のときを迎えております。
この厳冬期に、桜を愛でる幸せをくださった方に感謝いたします。送ってくださった方本当にありがとうございます。
花のプレゼントというのはいいものです。かくも多くの喜びをあたえてくれま
す。
文: 華 子(青森県よりのご寄稿)
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