第13回
元気のある産地

平谷 敏彦 長野県専門技術員 より−



 明けましておめでとうございます(HPの次回更新日から推測すると、たぶんこの挨拶でいいと思うのですが)。前回、お盆に寄稿文を載せていただいて以降、コラムの更新が全く行われていないのを拝見し、担当者の焦りというか、寂しげな表情が頭に浮かび思わずペンを、じゃなかったパソコンを叩いています。
 専門技術員という仕事についてはや9ヶ月、意外に思われるかもしれませんが、現地の情報があまり入ってきません。従ってこまめに更新されるJA上伊那花き部会のホームページは、大いに活用させていただいているところです。

 ところで12月の上旬に、関東東海・北陸の花の専技が集まる研究会が茨城県で開催されました。情報交換の共通テーマは「各県の元気のある花き産地事例」、迷わずJA上伊那花き部会を紹介させていただきました。(けして昨年まで居たからという安易な理由で選定したわけではありません)。
 地中冷却・養液土耕、新品種導入をはじめとしたアルストロメリアの先駆的な取り組み、オリジナル品種を核に、冷房施設を導入した育苗施設から苗を供給し、振興が図られるトルコギキョウ、バイオ鉄砲など新技術への取り組み、立箱輸送へのいち早い対応など一連の技術的な内容とともに、充実したホームページの開設も紹介させていただきました。8,500件を超える今日現在のアクセス数の中の10件ぐらいは、この研究会で話を聞いた、他の県の専技さんだと確信しています。

ユーチャリス この研究会では現地視察もあって、ユーチャリスの専業農家を視察してきました。ベッドの下には地中冷却と地中加温用の2種類の管が通っおり、使い分けることで周年生産を可能にしたそうです。驚いたのは販売方法、基本的に注文分しか出荷しないそうで、値段は農家側のいい値、ちなみに添付した写真の1輪が500円だそうです。
注文以外に咲いた花はどうするのか、セリには出さず廃棄処分だそうです。全国にはいろんなやり方の花の農家がいるものだと、感心して帰ってきました。

それでは、本年もよろしくお願いします。

文: 東北信専技室 平谷 敏彦

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