先日、OTQLのイベントで、色々な花を、破格の値段で店頭販売をしました。しかしいくら価格が安くても、トルコ、バラ、ガーベラの順で売れていきメリアを手にとる人は、全く居ませんでした。
せっかくの大事な花が売れ残る、そんな思いから私が直接売り場に立ち、お客さんに「メリアどうです」と声をかけると「よく咲いてるわ、つぼみがええネン」といった返事が大半、私は、「300円の花束にまだ注文をつけるんか」と思いましたが、OTQLの主旨は「品質保証、花持ち保証」であり今回は、一般消費者に「花とふれあう」「花に親しんでいただく」ことが最大の目的です。
アンケートに答えると、パンフレットと栄養剤の小袋をプレゼントしていますが「頂いてもらいました」と聞くと、その小袋を水に溶かしてお花をいけると「長持ちするんです」「暖房のあたらない環境であると10日間は大丈夫」と一言声をかけると、売れること売れること。
実感したのは、「サー勝手に好きなのどーぞ」という大名商売では、消費者の心は動かない。いかに売りたい商品を売り込むかが大切だとつくづく思いました。
買参人を含めて大阪の客は、シビアでケチが多いと思います。しかし、すべてがケチじゃ無いんです。自分の金をだして自分の為に商品を買うという事は、金を出すだけの魅力とそれだけの価値が、あるのか無いのかの格闘です。
今、1500件以上のアンケートを分析していますが、95%のお客さんは女性、しかも60〜70%は、主婦層です。言いたい事言うし、とてもエゲツナイが、消費の底辺を支えているのはこの人たちである事は、間違いない !!
業務が衰退している現在、業務需要から一般家庭需要の拡大を推進するのに、大阪のおばちゃんを味方につける事が「OTQL」の最大の飛躍ではないだろうかと思います。
それと、今の上伊那は5年前までの内容と全く違う品種構成やMIXの内容充実であり、決して他産地に単価面でも負けていない品種も多くあります。
目に見えない努力の「上伊那メリア マニュアル」を生産者の一人一人が徹底してもらえる事により切り前、日持ち等、お客さんの信頼感をとらえている結果につながっていると思います。
「これをしたから、どうなるの?」と言う意見もあるでしょうが大阪花卉の中西は「これをしたから、3月に100円の平均が取れました」と声を大にして今度の産地取引会議に参加したいと思います。
(文:大阪花き 中西信行課補)
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