書 名 |
つぶやき 2000.5.11 |
お薦め度 |
もっちゃう もっちゃう もう もっちゃう 土屋富士夫 作・絵 徳間書店 2000.1 |
親としては、絵が好きではなかったのです。でも、ひたすらおしっこをしたい男の子の前に現れる、不思議なトイレに、つい笑ってしまい、「これは子どもにはうけるだろう」と読んだら◎でした。「こんなトイレある?」と子どもに聞くと「ある」と答えるぐらいだから、「ありそうな」気がするのでしょう。本を読んだ後のトイレは、必ず「着いて来て〜」と恐々トイレに向かう子ども。それなのに、また次の日には「読んで〜」と持ってくる本です。 | ★★★ |
書 名 |
つぶやき 2000.3.11 |
お薦め度 |
たねいっぱい わらったね 近藤薫美子 作 アリス館 1999.12 |
「はじけたね」ではじまる、「たね」と昆虫がたくさんでてくる絵本。図鑑のように実写的な絵でありながら、昆虫のつぶやきが楽しい。短い文は、読んでいると詩のようで、最後のページのメッセージが心温かい気分にさせてくれる。1ページ1ページ虫たちのつぶやきを見ていると、アニメ「みなしごハッチ」を思い出してしまった。息子はさなぎや、土の中にいる幼虫にも興味津々で、読み終わった後も一人で見入っていました。 | ★★★★★ |
しんちゃんのひつじ 川村みどり 文 文化出版局 1999.12 |
「ひつじが一匹、ひつじが二匹・・・」眠れないときに数えるといいと大人は知っていても、子どもが想像で羊を数えることはけっこう難しいらしい。しんちゃんはお母さんに教えてもらったけれど、想像するのは怖いかいじゅうのようなもの。どうしたら本当の羊が思い浮かぶのかなと、親心で心配してしまう。ちなみに息子には「目をつぶって数えてごらん。目の中にいるでしょ。」と教えたところ、「いないじゃん。ママのうそつき。」と反論されてしまいました。 | ★★★ |
書 名 |
つぶやき 2000.2.11 |
お薦め度 |
せんたくやのブラウニー とろごえ まり 作 偕成社 1999.10 |
あらいぐまのブラウニーは、何でも洗うのが好き。いろんな動物がやってきては、洋服や体を洗ってもらいます。一日の最後にブラウニーが洗ったものは、さて何でしょう。 子どもにとって「洗う」というのは「水遊び」のひとつ。水と洗剤の泡も魅力。ゴシゴシ洗っているブラウニーを楽しそうに眺めています。くもが干されている絵が「せんたくびより」にぴったりの、晴れ晴れとした気分にさせてくれます。 |
★★★★ |
書 名 |
つぶやき 2000.1.11 |
お薦め度 |
かなちゃんがいっぱい 竹下 文子 作 教育画劇 1999.11 |
子どもが「どっちにしょうかな?」と悩むようになると、「成長したなあ」と感じるもの。でもそのうち、悩んで決められない子どもにイライラしてしまうから、親も勝手なものです。「かなちゃん」も悩み多き女の子。でも、迷うたびにかなちゃんがどんどん増える。「うわぁーたくさん!」という絵がおもしろい。子どもにとっては、いろいろなことをして遊べるかなちゃんがうらやましく、絵をひとつひとつ指差していました。最後に一人のかなちゃんにもどる展開がかわいらしいです。 | ★★★ |
わがまま ろぼっと 和歌山静子 作 童心社 1999.11 |
ロボットの絵が描いてあるだけで、子どもは気に入ってしまいました。子どもを代弁するかのような「わがまま」な「ろぼっと」。「まま」がおこってスイッチを切る場面は、自分の子どもにもこんなスイッチがあったらいいなと思わせてくれる。でもスーパーでわがまま放題をして、「ぼく」にしかられるといなくなっちゃいます。子どもは絵を見て楽しんでいましたが、ストーリーにちょっと物足りなさを感じました。 | ★★ |
書 名 |
つぶやき 1999.12.8 |
お薦め度 |
としょかん たんてい ゆめきちくん J−B.バロニアン 文 評論社 1999.11 |
本が大好きなバクのゆめきちくんは図書館がだいすき。その図書館で本がなくなる事件がおきて、ゆめきちくんがたんていのように犯人さがしをする。子どもって「さがす」「たんてい」「はんにん」などという言葉に敏感。どきどき、わくわくしながらお話を聞き、物語の世界に入っていきます。「あしあとがある」と読むと「どこどこ?」とページの隅から隅まで見入っていました。 舞台の図書館の絵は、奥行きのある西欧の歴史を感じさせるもので、落ち着いた色調といい、見ごたえのある絵です。大人は、蔵書の背表紙や、動物が着ている服の絵柄をみても楽しめます。 |
★★★★★ |
書 名 |
つぶやき 1999.11.11 |
お薦め度 |
おおきなオムレツ もりやま みやこ 作 |
ぞうさんが作ったおおきなオムレツのにおいが、森中に広がると、みんなが集まってきてぱくぱく、もぐもぐ。ぞうさんの分はほんのちょっと。でも次の日、材料が届いて、また作れることに。シンプルな絵で、色も黄色だけなのに、おいしそうなオムレツのにおいが伝わってきそうな絵本。料理するぞうさんの後姿もかわいい。息子は、においが森中に広がる絵を、迷路をたどるように指でなぞって楽しんでいました。 | ★★★★ |
書 名 |
つぶやき 1999.10.22 |
お薦め度 |
ロッティーとハービー なにもかも タオルのおかげ ペトラ・マザーズ 作 今江 祥智&遠藤 育枝 訳 BL出版 1999.8 |
新しい赤いタオルをプレゼントされたにわとりのロッティーさん。ピクニックに行った先々で、このタオルが大活躍。どうってことないストーリーだけど、ロッティーさんのキャラクターが「サザエさん」みたいで、続編を期待してしまう。3歳児は、タオル(大判のスカーフ)をボートの帆にするところがお気に入り。 | ★★ |
くまさんの おなか 長 新太 作 学習研究社 1999.7 |
実は長新太の作風はあまり好きではなかったのですが、何箇所かでお薦め絵本として取り上げられていたので読んでみました。結果、子供に大うけ。くまのおなかに、いろんな生き物が次々入る単純なストーリー。でも何度読んでも、ゴリラが入っておなかがいっぱいになる絵を見て、必ず大笑いしています。最近息子は「はいります。はいります」のセリフと、「くまさんのおなかは、ふかふかして、とても いい きもち」のセリフを独り言でつぶやいています。 | ★★★★★ |
ふるびたくま クレイ・カーミッシェル 作 江國香織 訳 BL出版 1999.8 |
「また、くまぁ〜」と息子に言われてしまったけれど、使い古されていくぬいぐるみの切なさが感じられる絵本。バンソウコウを貼っていたくまが、新しい服をもらうと、息子は「よかったね」と安心していました。ぬいぐるみ大好きの女の子に、ぜひ読んでもらいたい。 | ★★★★ |
書 名 |
つぶやき 1999.10.1 |
お薦め度 |
アーサーのペット屋さん マーク・ブラウン 作 ふたみ あやこ 訳 青山出版社 1999.7 |
「ペットを飼いたい」って子供が一度は言うセリフ。アーサーは子犬の世話ができることを証明するために、ペット屋さんを始めたのです。いろんな生き物が家にやってきて、大変。でもアーサーはちゃんと世話をしたんですよ。登場人物(?)の表情に喜怒哀楽があって楽しい。息子は「なんでこのワンちゃん怖い顔しているの」「エサ食べてないよう」とひとつひとつの生き物に関心を示していました。 | ★★★ |
もしも ねずみにクッキーを あげると ローラ・ジョフィ・ニューメロフ文 フェリシア・ボンド 絵 青山 南 訳 岩崎書店 1999..6 |
ねずみにクッキーをあげてから起こる、ねずみの要求がテンポよく描かれていて、ページをめくる手がリズミカルになる。よくよく読むと、3歳児の息子の要求とほとんど同じで、親は「クスッ」と笑ってしまう。問題は、読んだ後、息子が「絵をかく〜」「おかしちょうだい」と言い出し、絵本さながらのやり取りになってしまうこと。 | ★★ |
書 名 |
つぶやき 1999.9 |
お薦め度 |
ナガナガくん シド・ホフ 作・絵 小船谷佐知子 訳 徳間書店 1999.7 |
なが〜いなが〜いイヌ。他人(他の犬)より長いと、いろいろな苦労がある。本人(犬)も長いことを否定して短くなろうとする。家出もする。でも、最後には「長さ」が長所になってハッピーエンド。深読みもできるけど、3歳児には、「長くてお家にはいれないね」「体を結んでいて、へんなの」と、その絵を楽しんでいた。 | ★★ |
ぼくが おおきく なったらね きたやまようこ 作 岩崎書店 1999.8 |
ストーリーより「すくすくたいそう」のかわいさが秀逸。大きくなるために、トリやネコやクマが体操しているページを見ながら、子供は真似をして楽しそう。地球の絵だとわかっても、「地球」の存在が理解できないので、「どうして、ちきゅうに乗ってるの?守るって何?」と、息子には疑問の残るお話。 | ★★ |
書 名 |
つぶやき 1999.9 |
お薦め度 |
バルボンさんのおしごと とよたかずひこ 著 アリス館 1999.7 |
わにのバルボンさん。お仕事場は動物園。動物園にいる動物がみんなお仕事にきている、という発想が親にはおもしろい。親がお仕事中、子供は保育園というのも、集団生活をはじめた子供には自分と重なるところがあるらしい。保育園のイスをみて自分と「おんなじ〜」とつぶやいていた。 | ★★★ |
にぎやかなおけいこ いとうひろし 作 徳間書店 1999.4 |
「ごきげんなすてご」第3弾。弟ができた姉の気持ちは、長男長女共通の感情かなあ。亀が首をすくめる絵をみて、息子が妹(赤ん坊)にまねしてやっていた。「わらったよぅ」と喜ぶ姿がほほえましい。子供がお話をしっかり理解するのはまだ先だけど、同じような家族構成なので親子で本に感情移入できる。 | ★★★ |
書 名 |
つぶやき 1999.8 |
お薦め度 |
マニマニのおやすみやさん つちだのぶこ 作・絵 偕成社 1999.5 |
子供だって、ねむれないと苦しいものだよね。そんなとき、こんな羊の「おやすみやさん」がいてくれたら、うれしいな。 でも、我が家の息子の「おやすみやさん」はママで、話はウルトラマンがいっぱい出てくる話がいいんだって。 |
★★★ |
おとうさんはウルトラマン/おとうさんの休日 みやにし たつや 作・絵 学研 1999.6 |
子供は、ウルトラマンが出てくるというだけでもハマります。でも、そうでなくても、内容がほのぼのしていて、ちょうど夏休みの思い出と重なり、心に残る1冊です。 大人が読んでもGOOD。前作「おとうさんはウルトラマン」よりも好き。 |
★★★★★ |