JA上伊那ではこの度、アルストロメリアでの湿式の立箱輸送を開始することとなりました。
トルコギキョウで今年の夏より開始されている「TKシステム(たてばこ輸送・かみいなシステム)」を基本に用いたもので、昨年冬より試験を重ね今回の実施となりました(トルコギキョウの立箱輸送に関しては過去の産地情報をご覧ください)。
アルストロメリアは現在湿式輸送を行なっているトルコギキョウやカスミソウ、バラなど比べ特に冬場の花保ちや水揚げ、首の曲がりに不安は少ないためあまり行なっている産地はありませんが、JA上伊那として以下のようなメリットを見出し、より一層良いものを市場、花店、消費者へお届けできるよう取り組みを開始することとなりました。
アルストロメリア立箱輸送のメリット
◇水落ちしない − 生産者のもとで水揚げ(前処理)後、そのまま水袋を切り口につけ選花場での検品、輸送を経て市場へ着荷するため、常に水が上がった状態で生産者からエンドユーザーまでお届けできます。
◇発色がより鮮やかに − アルストロメリアは非常に色数の豊富な花ですが、水から出している時間が長ければ長いほど色があせてきます。湿式立箱輸送では常に水分が供給されているため、色あせ、色落ちの心配がなく、圃場で開花したのと同様な状態でお届けができます。
◇花保ちの向上 − 常に水分が供給されている状態のため、花にかかるストレスがより少なくなり花保ちが向上します。また、高温時の固切りでもつぼみまでしっかりと開花します。
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以上のようなメリットを踏まえ、湿式立箱輸送の開始となりました。
いずれも安心して購入していただける産地の筆頭になれるようにとの努力の一環として、品質向上を念頭に置いての取り組みとなっています。
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市場での荷姿
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TKシステムの流れ
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湿式立箱輸送は現在生産者への説明を進めており、11月16日(日曜日)の出荷から開始される予定となっています。
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