3月26日、平成25年度花き部会定期総会が開催されました。

会場の様子
<写真−JA上伊那本所(伊那市)にて>
総会は平成25年度の部会活動報告、26年度の事業計画のほか、一年を通じて行なわれた各品目の立毛品評会(圃場審査会)の審査報告及び表彰、花き部会発展に寄与していただいている部会員に贈られる各部会部会員表彰が行なわれました。
平成25年度 花き部会事業報告(資料より抜粋)
生産面では、春先の低温、早い入梅、秋の旱魃からの連続した降雨、記録的な大雪と、予測不能な気象現象により苦労が多い年となりました。アルストロメリアにおいては夏からの管理強化および品種更新により、年内出荷量の確保に努めました。トルコギキョウにおいては二回転作型への取組み強化、圃場栽培講習会の実施などにより切花品質向上と草姿改善を行い、実需者から求められる品物づくりに向け積極的に取り組みました。
販売面では東京オリンピック開催決定もされ景気回復の兆しがあるものの、消費税の増税も予定されるなど現実的には未だ売り上げも伸び悩み、需要期においても盛り上がりに欠ける販売の傾向が顕著に見られました。そのような中ですが、実需者との取組み強化に積極的に務め信頼を得ることができるよう継続をして取り組んでいます。
以上のような生産販売状況ではありましたが、品目横断しての予約相対、年間定期取引及び産地フェア開催、商談会や展示会への積極的参加による実需者の囲い込み、花育活動による消費者の育成など、生産、流通、販売の多方面から将来へ向けたビジョンを確立できるように努めて参りました。
厳しい情勢下ですが、JA上伊那花き部会の切り花を指定購入いただける実需者も増えており、これらの活動における関係各位のご努力、取り組みに篤く御礼を申し上げます。
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続いて行なわれた褒章授与式では、立毛品評会において長野県知事賞に(有)末広農園さん(伊那市)のアルストロメリア、全農長野県本部長賞に伊藤英機さん(伊那市)のトルコギキョウなど16名、部会員表彰では優秀賞として(株)フロムシード(伊那市)、伊藤英機さん(伊那市)、有賀美和さん(飯島町)、平澤延俊さん(中川村)の4名の方の表彰が行なわれました。

褒賞授与式
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受賞者謝辞
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第25回立毛品評会入賞者名簿
褒章名 |
氏 名 |
品 目 |
地 区 |
長野県知事賞 |
(有)末広農園 |
アルストロメリア |
伊那市 |
全農長野県本部長賞 |
伊藤 英機 |
トルコギキョウ |
伊那市 |
上伊那地方事務所長賞 |
伊藤 勝弘 |
新鉄砲百合 |
飯島町 |
中原 睦男 |
アルストロメリア |
伊那市 |
長野県農協中央会 松本事業部長賞 |
遠山 鉄恵 |
OHBユリ |
駒ヶ根市 |
中原 祥治 |
トルコギキョウ |
伊那市 |
倉田 久造 |
アルストロメリア |
駒ヶ根市 |
全農長野県本部 南信事業部長賞 |
宮下 友孝 |
球根鉄砲百合 |
飯島町 |
千村 元男 |
トルコギキョウ |
飯島町 |
唐澤 勲 |
アルストロメリア |
箕輪町 |
JA上伊那上伊那 花き立毛品評会 運営委員長賞 |
小笠原 秀樹 |
アルストロメリア |
伊那市 |
所河 昌昭 |
OHBユリ |
駒ヶ根市 |
永井 智 |
アルストロメリア |
南箕輪村 |
小笠原 秀樹 |
トルコギキョウ |
伊那市 |
(有)白鳥園芸 |
アルストロメリア |
伊那市 |
小澤 信義 |
アルストロメリア |
飯島町 |
第17回花き部会部会員表彰入賞者名簿
褒章 |
氏 名 |
内 容 |
地 区 |
優秀賞 |
(株)フロムシード |
トルコギキョウ栽培に於いてヒートポンプ等の加温機を積極的に導入し、二回転作型による長期出荷体制の確立及び、法人経営を主体とする経営展開は他の模範 |
伊那市 |
伊藤 英機 |
トルコギキョウを積極的に栽培する中で、高品質栽培に努力され、各種品評会にて積極的な出品をいただき、優秀な成績を収めオリジナル品種の名声を高めたことは他の模範 |
伊那市 |
有賀 美和 |
アルストロメリア栽培を展開し積極的に品種導入を行う中で、安定した品質と単位面積当たりの生産実績を上げられたことは他の模範 |
飯島町 |
平澤 延俊 |
ユーカリの栽培を積極的に展開し単品目の花木で生産実績を上げ、更に面積拡大、品目拡大を図られていることは他の模範 |
中川村 |
続いて行なわれた流通研修会では、大象デリカフーズ(株)代表取締役・大西和人様に講師を務めていただき、「花き消費動向及び今後の産地形成に向けて」と題しご講演をいただきました。

講演:「花き消費動向及び今後の産地形成に向けて」
講師:大象デリカフーズ(株)代表取締役 大西 和人 様
講演では生産、販売においてより求められる産地形成に向け、仕入れ、販売の多岐に渡るご自身のご経験の中から熱くアドバイスをいただき、今後の部会の取組方針に一石を投じていただける有意義なお話をいただくことができました。
以上で総会の全日程を終えました。
生産、販売両面において厳しい時代ではありますが、立ち止まることなく発展的な活動が出来るよう、平成26年度も部会員一同努力をして行きたいと思います。
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