2月15日 上伊那地区花木生産振興研修会の様子

 2月15日、上伊那園芸推進協議会の主催にて上伊那地区花木生産振興研修会が開催されました。  平成16年度より始まった新しい米政策改革大綱による「地域水田農業ビジョン」を踏まえ、減反地の有効利用に比較的鳥獣害の少ない花木を推進するこの研修会は昨年から始まったもので、今年も引き続き開催をされました。

会場の様子
研修会会場の様子
<写真−JA上伊那本所(伊那市)にて>

 主に推進される品目は昨年に引き続きシンフォリカルポス、ヒペリカム、ユーカリ、スノーボール、ナンテン、スモークツリー、ナナカマドの7品目で、昨年の研修会により導入された品目の管理方法なども踏まえた研修会となりました。

シンフォリカルポス
シンフォリカルポス
ヒペリカム
ヒペリカム
講演の様子
井上先生による基調講演の様子

 研修会はまず、元浦和園芸市場専務の 井上 英雄 先生の基調講演で幕を開けました。井上先生は当地上伊那にも古くからお越しいただいており、過去にもナナカマドなど多くの品目を推進していただいています。
 講演ではここ数年の需要の変化などに伴い、固定概念を脱却した品目の生産や販売、また、上伊那の地の利を生かした品目の推進についてなど、長年の経験と実績から多くのお話をいただきました。

小野研究員様(シンフォリカルポス)
長野県野菜花き試験場
小野研究員様(シンフォリカルポス)
山岸技師様(ヒペリカム)
長野県南信農業試験場
山岸技師様(ヒペリカム)

 引き続き、長野県野菜花き試験場 小野研究員様からシンフォリカルポス、長野県南信農業試験場 山岸技師様よりヒペリカムの栽培、試験結果についての講演をいただきました。
 昨年の研修会で、上伊那地区ではシンフォリカルポス、ヒペリカムの2品目を中心に約2万本、2.5ヘクタールが新たに導入されていることも踏まえ、各生産者とも今後の生産に向け活発な意見が交わされました。

中西課長様
販売・流通情勢<について
(株)なにわ花いちば 中西課長様

 最後に (株)なにわ花いちば 中西 信行 課長様より、花木を中心とした流通・販売情勢のお話をいただきました。
 中西課長様は第一線で花木の販売をされていることもあり、近年量を増やしている輸入品の販売情勢から国内の生産状況、また、需用の中で花木が実際に使われる場面に至るまで、生産・販売・流通の多岐に渡りお話をいただきました。

 以上で日程を終了しました。現在流通・需用が洋花指向に移り変わる中で、新しい花木・実ものの可能性を見出すことの出来る、とても実りの多い研修会となりました。

(上伊那地区花木生産振興研修会は、今後も年に4回程度開催される予定となっています。詳しくは上伊那園芸振興協議会ホームページをご覧下さい。)

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