平成16年度
JA上伊那花き生産販売方針

 内にあっては恒常化した景気低迷とデフレ経済のもと、花き消費の伸びの鈍化と取引価格の下落、また外にあっては日本をターゲットにしたアジアを含めた諸外国からの輸出攻勢によって、花き産地は今激しい品質と価格競争の真っ只中にさらされています。刻々と変化する花き流通にあって、産地として生き残っていくためには、流通の動向を的確に見定め、消費者や実需者の要望をいち早くキャッチし即応のできる産地体制の構築が急務です。上伊那の花き生産を将来に渡って安定的に継続発展させるためには、JA上伊那の取引先の顧客シェアを高める取り組みを最優先に掲げ実行していかなければなりません。そのために、JA、部会一体となって共選・系統販売のメリットを最大限活かしつつ、生産・出荷経費の低コスト化、鮮度・日保ち性の向上、花の需要構造や消費者ニーズの変化に対応した生産と販売体制の整備等を積極的に推し進め、常にあてにされ、指名される産地を目指します。


1.生産振興および産地体制の強化
(1) 上伊那の行政、指導機関並びに市町村営農(振興)センターと連携をとり、一体となった花きの生産振興を推進する。
(2) 品目専門部を中心に、上伊那一本の統一活動を展開し、主品目の最新の栽培技術・品種の導入と統一をはかり、高品質生産を目指す。
(3) 各種研究会組織などの活動を通じ、転作、山村、畑作振興等、地域の立地に対応した生産振興と花き生産者拡大をめざす。
(4) 種苗、球根の導入について、品種情報の収集と品種の統制をとり、市場性、収益性の追求と生産コストダウンをめざす。
(5) 育種事業の充実と、育苗施設を利用したプラグ苗の普及により産地のオリジナル化を進め、上伊那のブランド確立をはかる。
(6) JA上伊那花き部会のホームページの充実や「花情報」の活用など、産地情報の発信や、販売情勢の伝達等、各種情報の共有をはかる。
(7) JA上伊那農産物安全生産・販売方針に関する要領に定める生産基準を遵守して生産活動を行い、消費者の信頼を得られる産地を目指す。
(8) 土壌分析と、土作りを基本に高品質、安定生産、長期出荷をめざす。

2.販売体制の強化
(1) 販売検討員会を中心に販売統一の統制をはかり、有利販売をめざす。
(2) 出荷規格・品質の統一対策と鮮度保持流通対策を進め、商品性の向上につとめる。
(3) JA上伊那の重点市場づくりを進めるため、大型ロット、高品質安定長期間供給を目指すとともに多様な流通開拓をすすめる。
(4) 市場法の改正による流通の変化に対応し、情報販売に即応できる販売体制づくりをすすめる。
(5) 花の消費拡大と上伊那の花のPRのための宣伝活動を積極的に行なう。

 以上の要項を旨とし、平成16年度の花き生産販売を執り行います。


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